- 投稿 2017/03/31 更新
- お気楽でのんびりな毎日。
今や、日本人の4人に一人は肩こりに悩まされていると言います。
コリと言えば「ツボ押し」ですよね。でも、そもそもツボとは何なのでしょうか?今日は、このツボ押しが肩こり解消に効果がある理由について考えてみたいと思います。
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そもそも「ツボ」って何なのでしょう。東洋医学と西洋医学とでは考え方が違うのですが、簡単に言えば、
であると言えます。
東洋医学では「気の流れをよくするポイント」、西洋医学では「血の流れをよくするポイント」のことを言います。
東洋医学では、ツボ押しマッサージや鍼炎、鍼治療などが中心になり、西洋医学では、薬、シップなどの物理療法による治療が中心になります。
肩こりの「こり」って何?
「こり」というのは、何らかの原因によって、筋肉が正しく機能できない状態を言います。
筋肉には、「収縮=縮む」と「弛緩(しかん)=伸びる」という2つの動きがあります。
それが長時間同じ姿勢でいると、決まった筋肉に常に「収縮」の命令ばかりが行くようになります。すると、筋肉は弛緩(伸びる)することができなくなり、絶えず緊張した状態が続きます。
そして緊張したまま筋肉が固まってしまうのが、いわゆる「こり」と言われるものです。
「こり」の原因とは?
筋肉の緊張状態が続くことによって起こる「こり」ですが、原因は一体何なのでしょうか?
デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいることが大きな原因の一つです。
そういう時は、ほとんどの人が首を前に突き出し、両肩がすぼんだ姿勢になっています。
この姿勢のままいると、首から肩の筋肉が緊張し、血流が悪くなり、肩こりの原因になります。また、姿勢の悪さは体のバランスを崩し、血行不良の原因となります。
細かい字を見ようと目に力を入れたりすると目の周りの筋肉が緊張しますよね。そうすると関連して、首や肩も同じように緊張してしまい、肩こりの原因になります。
運動不足は、筋力低下の原因となり、こりにつながります。
ストレスが長く続くと、リラックス効果と血行促進の働きを持つ副交感神経(自律神経の一つ)の働きが低下します。その結果、筋肉が緊張した状態が続き、こりにつながります。
年をとることで、肩を支える骨や腱が衰えます。そうすると支えることが出来なくなり、こった状態になって行きます。
ツボを押すことにより起こる5つの効果とは?
では、つぼを押すことで、どんな効果があるのでしょうか?
1.ツボ押しをした場所の血流が改善すること2.神経や筋肉の緊張がほぐれて痛みが和らぐこと
3.内臓の血流や分泌液が改善し、活性化すること
4.自律神経をたどって全身のバランスを整えること
5.精神的な興奮を抑え、心身の活力を与えること
肩こりによく効く6つのツボとは?
「肩位(けんせい)」は、肩こりの常用ツボとも言われるくらい、肩こりによく効くツボです。他にも、肩こり解消、後頭部痛、頭痛、頚腕症候群、背中のこりなどに効きます。
1回に5分くらい、イタ気持ちいいぐらいの強さで押すと効果があります。
ただ、自分の指で押すのは大変なので、ツボ押しグッズを使うといいと思います。
「風池(ふうち)」は、つらい頭痛や首のこり、目の疲れ、背中のこりなどに効きます。2~3分を目安に、1日何回も押してみてください。
「肩中癒(けんちゅうゆ)」は、「肩井」と並んで肩こりの重要なツボとして広く用いれています。腕のしびれや痛みにも効果があります。
「肩外兪(けんがいゆ)」は、肩こりや首こり、首の痛み、、首のこわばり、背中の痛みに効果があります。これもツボ押しグッズを使うのがいいでしょう。
「天柱(てんちゅう)」は、どのタイプの頭痛にも効くツボで肩こりにも効果があります。天柱ツボの押し方は、3秒押してからはなし、また3秒押すことを繰り返すようにします。
「合谷(ごうこく)」というツボは、肩こり解消効果のあるツボとして、もっとも有名ですが、押すと痛いです。他にも、肩こりや頭痛、便秘、歯痛などに効きます。
イタ気持ちいい程度で一日に何回か暇なときに、1~2分ほど押してください。
ツボは、「経絡(けいらく)」(気が流れる道)上にある反応点で、東洋医学ではツボを押すと経絡の気の流れがよくなると言われています。気の流れが良くなると内臓の働きが良くなり、人間の自然治癒力(自分で治す力)が高まり、病気が治るというわけです。
東洋医学からみると「ツボ押しは効果がある」と言うことになります。