インナーマッスルを鍛えて、介護いらずの「美しい姿勢」になる方法とは?
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「年を取ると背が縮む」って言われていますよね。厚生労働省の調査によると、40歳代の頃より身長が2センチ以上縮んだ女性は、介護が必要になるリスクが2倍高くなると言われています。

姿勢が悪いと見た目的にも損をするだけでなく、健康にも悪い影響を与えています。インナーマッスルを鍛えて、介護いらずの「美しい姿勢」になりましょう。

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多くの人は60才頃から徐々に身長が縮み、背中が曲って姿勢が悪くなると言われています。

 

加齢で身長が縮む原因とは?

加齢で身長が縮む原因として、次の3つが考えられます。

1.水分量の減少による軟骨(椎間板)の厚みの低下

骨と骨の間でクッションのような役割を果たしている軟骨は、加齢により水分量が減少し、薄くなっていきます。そのせいで身長が低くなります。

2.筋力の低下や生活習慣による不良姿勢

筋力の低下による猫背や左右に曲がった背骨、O脚やX脚などの姿勢のゆがみは、身長を低くします。

3.骨粗しょう症による圧迫骨折

骨粗しょう症になると骨が弱くなるため、体重などの圧迫がかかるだけでも背骨がつぶれたり、骨折することがあります。

それによって、背骨が曲がり、身長が低くなってしまうのです。

身長が縮むのを防ぐために心がけたいこと

1.無理のない範囲で筋肉を鍛えること

年を取ると、足の筋肉が弱ってきます。無理をしない範囲で徐々に筋肉を鍛えていきましょう。

2.栄養バランスの良い食事をとること

骨の元であるあるカルシウムと、効率よく吸収するために必要なビタミンD、マグネシウム、リン、たんぱく質などを食事からバランス良く取ることが必要です。

さくらは、毎日牛乳を飲むと共に、サプリメントで補充していてます。

3.喫煙と過度の飲酒に注意すること

タバコは血流を悪くし、カルシウムの吸収を妨げると言われています。飲酒も利尿効果があるため適度な量にする必要があります。

姿勢がいいと得すること

自分の姿を鏡に写してみてください。背中が丸まったり、顎が突き出ていたりしませんか?年を取ると日ごろの癖から様々な姿勢の乱れが体に定着しています。

腰が曲がらず、ピーンとした姿勢のいい老人は、何か生き生きとしているように見えますよね。でも効果はそれだけではありません。美しい姿勢を保とうとすると、自然にお腹のあたりに力が入って腹筋が鍛えられます。

それによってお腹が鍛えられ、代謝がアップして消費エネルギーもアップするのです。

また、姿勢がいいとめぐりがスムーズになるので、下半身のだるさや疲労感も和らいでむくみの防止にもなります。

「姿勢がいいこと」はまさに、いいことづくめなのです。

どんな姿勢がいいのでしょうか?

<いい姿勢>
背骨が「自然にゆるはやか曲線(自然なカーブ)を描いている状態。
<悪い姿勢>
骨盤が倒れて、背骨が湾曲している状態。

・あごが突き出る
・肩が前に出る
・背筋が丸くなる
・腰が反っている

体の中心に近い、内側の部分にある様々な筋肉を「インナーマッスル(深層筋)」といいます。この「インナーマッスル」が、体の動きの調節や姿勢を保つ役目を果たしています。

「インナーマッスル」には6つの筋肉があります。

<横隔膜>姿勢を保つために重要な働きをします。
<腹膜筋>お腹周りをコルセットのようにぐるりと囲んでいます。
<多裂筋>腹膜筋と連動して姿勢を支えたり、背骨を安定させる働きがあります。
<骨盤底筋群>内臓を下から支えています。
<大腹筋>骨盤を支える筋肉です。
<腸骨筋>体を曲げたり、足の上げ下げを行うときの筋肉です。

これらを鍛えることが、姿勢をキープする鍵になってきます。

<「インナーマッスル」を鍛える方法>
■お腹

1.腕立て伏せの姿勢で、肘は床につけます。(脇はしめます。)
2.頭とへそ、お尻が一直線になるなイメージでおなかを浮かせて、体制をキープします。(最初は数十秒から時間を増やしていきましょう。)
慣れてきたら、片足(右足または左足)を上げて、キープしてみましょう。

■骨盤回り

1.床の上に膝を立てた状態から、右足を前に踏み出します。(足は、両足とも直角になるように曲げます。)
2.右手は右膝にのせ、左手は左足の太ももの裏側に添えて、ゆっくりと手で押し出すようなイメージでお尻を前に突き出します。
(股関節の付け根が伸びていることを意識します。)
3.15秒~20秒伸ばせたら、反対側の足も同様に行います。


この2つの方法は、どちらも時間がかからず手軽に出来る方法です。これを毎日、少しずつでいいので無理のない範囲で続けていき、「インナーマッスル」を鍛えていきましょう。

見た目年齢を若くするために、そしてスッキリした体型を作るために、小さな努力を積み重ねていきましょう。