「血糖値スパイク」は予防できる?食後血糖値の上昇を抑える食事の取り方とは?
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最近、テレビや雑誌で取り上げられることの多くなった、「血糖値スパイク」を知ってますか?「え~、スパイクって、あのサッカーや野球選手がはくシューズのこと?」って思われた方も多いと思います。

さくらも初めて聞いたときは、何のことか全然分からなかったです。でもテレビを見ているうちに、これは知っておかなきゃ大変なことになると思って、まとめることにしました。

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血糖値というと、すぐに思い出すのは糖尿病との関係ですよね。正常な人に比べて、糖尿病の人は血糖値の値がいつも高いです。

糖尿病自体は、そう怖くない病気ですが、それに伴う合併症が怖いので早期治療をすることが勧められています。実際、身近な人で糖尿病から目が見えにくくなったり、体の一部が壊疽(えそ)して切断したり、透析を受けている人がいます。

血糖値と言う、判断基準があってもそれを改善できずに大変なことになっている人がいるのです。この「血糖値スパイク」は、その判断基準さえなかなか数字として表れてこないので厄介です。

「血糖値スパイク」とは?

スパイクとは、先の尖ったものっていう意味で、血糖値スパイクは、食後急激に血糖値が上がることを言います。

普通、誰でも食事を取ると血糖値は上がるのですが、食後に血糖値が140㎎/dlを超えて急上昇することを言います。この「血糖値スパイク」の怖いところは、血糖値が高いと言われたことがない人でも起こる場合があるのです。

普段、血糖値は採血をして調べますが、食後すぐに採血をして調べないとこの「血糖値スパイク」は見つけれないので、見逃されやすいという実情があります。

日本人は「血糖値スパイク」になりやすい?

最近の医学で、日本人はインスリン分泌不全の人が多いことが分かって来たそうです。

インスリンは、食後に上がった血糖値を下げるために分泌されるものです。分泌不全の人はインスリンの出が遅く、血糖値の上昇に追い付けなくなり、その結果「血糖値スパイク」を起こしてしまいます。

「血糖値スパイク」が起こるとどうなるの?

食後血糖値が急激に何度も増えると、体内の活性酵素が増えることが分かっています.

「活性酵素」は、体を錆びつかせてしまう物質なので、大量に発生すると血管が傷ついてだんだん血管の壁が厚く固くなってきます。

そうなると、動脈硬化になるリスクがとても高くなります。

心臓に大きな負担がかかって、高血圧、心肥大、心不全などになったり、血管が狭くなったり詰まったりすることで、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、下肢閉塞性動脈硬化症などを引き起こしたりします。

血管が破れると、クモ膜下出血など脳出血の危険もあり、本当に動脈硬化は厄介なものです。それらが全て、気が付かないうちに起こっているとしたら、これほど恐ろしいことはないですよね。

「血糖値スパイク」を予防する食事のとり方とは?

「血糖値スパイク」を予防する食事のとり方としては、次の2つがあります。食後血糖値の上昇を抑えることを考えると、とても理にかなってますよね。

1)早食いをやめます。

早食いは、血糖値を短時間で急激に上げてしまいます。早食いの人は、ゆっくりと何度も噛んで食事に時間をかけるようにしたほうがいいですね。

早食いをしないためには、食事の時間をある程度、確保することが必要になってきます。

2)食べる順番を守ります。

食物繊維(野菜、きのこ、海藻類)↓

タンパク質

炭水化物

この順番で食べていきます。このことは、ダイエットなどでもよく取り上げられていますよね。

「血糖値スパイク」の怖いところは、通常の検査では分かりにくいことですよね。更に自覚症状もほとんどないと言うから、困ったものです。

 

どうしても気なる場合は、主治医の先生に頼んで食後血糖値を計ってもらうか、医療機関や薬局などで購入できる自己検査用の血糖値測定器を利用するしかありません。「気づいたときには手遅れ」って言うことにならないように、気を付けて行きたいですよね。

血糖値が高くなるのは、食後1時間なので、この時間を狙って運動をすると血糖値の上昇を抑えることもできます。

食事と運動をうまく取り入れて、食後血糖値の上昇で「血糖値スパイク」を起こさないように頑張って行きましょう。