- 投稿 2017/03/28 更新
- コツコツお片付け。
更年期障害とは、ある年齢になるとだれでも起こりうる症状です。それが重いか軽いかは、個人によってかなりの差があります。
更年期障害の症状が出ているかどうかチェックして、今の自分の体に何をしたらいいのか考えてみましょう。
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一口に「更年期」と言っても、一体どの時期を指しているのでしょうか?
ほとんどの女性は、50歳前後で閉経を迎えることから、閉経をはさんだ前後10年間、一般的には「45歳~55歳」を「更年期」と呼んでいます。
更年期障害とは?
更年期障害は、閉経にともない卵巣の働きが衰え、女性ホルモンである「エストロゲン(卵胞ホルモン)」の分泌が急激に減少することで起こります。
↓
卵巣機能の低下~停止
↓
ホルモンのバランスが崩れる
↓
<更年期障害>
ホルモンバランスが乱れから、ほてり・のぼせ・冷えなどの不調が現れる
更年期障害の特徴とは?
・性格やストレスなど精神的なものにも左右されやすい
・人によって重かったり軽かったり、個人差がある
・いくつもの症状が重なってあらわれることがある
・日によっては違う症状があらわれることがある
更年期の症状は個人差が大きく、症状が強く出る人もあれば、ほとんど出ない人もいます。そして、日常生活に支障をきたすほど強い症状が出る場合を「更年期障害」と言います。
更年期障害の症状とは?
<初期>
・ 自律神経失調症状:のぼせ、ほてり、発汗、冷え、ドキドキする、血圧の変化
・ 精神神経症状:物忘れ、集中力の低下、不眠、イライラ、孤独感、憂うつ、頭痛、めまい、しびれ
<中期~後期>
・ 筋肉・骨格系の衰え:尿もれ、子宮脱、肩こり、背骨が痛い、関節痛、腰痛、足がだるい
・ 皮膚の衰え:しみ、しわ、たるみ、透明感の低下
更年期障害をセルフチェック
次の1~10までの項目を一つ一つチェックして、合計を出してみて下さい。
強く思うー◎
普通であるー〇
あまり思わないー△
なんとも思わないー×
1.顔がほてる
◎10点 〇6点 △3点 ×0点
2.汗をかきやすい
◎10点 〇6点 △3点 ×0点
3.腰や手足が冷えやすい
◎14点 〇9点 △5点 ×0点
4.息切れ、動機がする
◎12点 〇8点 △4点 ×0点
5.寝つきが悪い、眠りが浅い
◎14点 〇9点 △5点 ×0点
6.怒りやすく、イライラする
◎12点 〇8点 △4点 ×0点
7.くよくよしたり、憂うつになる◎7点 〇5点 △3点 ×0点
8.頭痛、めまい、吐き気がよくある
◎7点 〇5点 △3点 ×0点
9.疲れやすい
◎7点 〇5点 △3点 ×0点
10.肩こり、腰痛、手足の痛みがある
◎7点 〇5点 △3点 ×0点
<合計点数>
0~25 異常なし
26~50 食事、運動に注意を
51~65 更年期・閉経外来を受診しましょう
66~80 長期にわたる計画的な治療が必要
81~100 各科の精密検査にもとづいた長期の計画的な治療が必要出典:小山嵩夫「簡略更年期指数:SMI」
更年期外来を受診すべき人とは?
更年期障害の症状が出ている人のうち、 以下に当てはまる人は更年期外来を受診するほうがいいです。
・40歳以下の場合
・卵巣に影響のある手術を受けた場合
・薬の効果がない、副作用が出た場合
・本人の自覚がなく、周りから見て明らかにおかしい場合
・うつ症状がひどい場合
・痛みがある場合
・閉経後の出血がある場合
「もしかしたら更年期障害かも」と思ったら、一人で悩んだり我慢せずに、産婦人科や総合病院などに設置されている「更年期外来」にかかって下さい。
「これくらい我慢しなければ」と症状を放置していると、どんどん悪化していく場合もあります。
40代から50代の女性で生理周期に乱れがある場合や、更年期特有の体の不調が出ている場合は、我慢せずにお医者さんにかかって下さい。
また若い人でも、妊娠していないのに数か月生理が来ないとか更年期のような倦怠期やのぼせが続く場合は、「若年性更年期障害」の疑いがあります。
そのまま放置しておくと、その後の妊娠が難しくなる可能性もあるそうです。生理不順や体の不調が疑われる場合は、若い人でも婦人科を受診するようにして下さい。
今は、婦人科もかかりやすい環境になってきています。つらい思いをしないように、まずはお医者さんに相談してみましょう。