お餅がのどに詰まる原因と、のどに詰まりにくい「お餅の食べ方」
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新年を向えて幸せ一杯の最中、お年寄り子供のど詰まらせる事件がいつも話題になります。

お正月にお餅を食べたいのは、日本人なら当たり前のことですが、それが一生を左右するような事件になっては元も子もありません。

「防げるものは予防から」

どうして餅がのどに詰まるのか、のどに餅が詰まらないためにはどうやって食べればいいのかを調べてみました。

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のどに餅がつまる原因とは?

 

お餅はよく噛めば、唾液と混ざってのどに詰まりにくくなります。でもお年寄りは、唾液が出にくくなり、歯が悪くて十分噛めなかったりします。

更に、年を取ると食べ物を飲み込む力も下がってきています。

物がのどに詰まりそうになると、「ゴホンゴホン」と咳き込んで詰まりそうなものを外へ出そうとしますよね。そのような反射は、年を重ねるごとに弱くなっていくのです。

さらに、お餅は60度などの熱々の時よりも40度.30度と温度が低くなってきた方がくっつきやすいと言われています。

丁度、体温と一緒くらいの暑さになり、食べやすくなった頃がくっつきやすい温度になってしまうのです。

また、「早食い」や「詰め込み食い」などもお餅がのどにくっつきやすい原因だと言われています。

普段は、ゆっくり食べていても、知らないうちに「早食い」や「詰め込み食い」をしてしまうことがあるので、要注意です。

のどに詰まりにくい餅の食べ方とは?

 

のどに餅がつまる原因を一つ一つ取り除いていきます。

1)お餅を小さく切る。

小さく薄く、切ります。(厚みは5mmくらい)

2)とにかくよくかむ。

よくかむとことで、唾液が出て口の中が湿り、くっつきにくくなります。

3)汁物に入れて食べる。

唾液の出る量が少なくても、汁が口の中を湿らせてくれます。

4)ネバネバが少ないお餅を選ぶ
5)ひとりで食べない。

一人で食べていて、餅がのどに詰まってしまったらどうしようもありません。

何かあっても対処してもらえるように、誰かと一緒の時にお餅は食べるようにしましょう。

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他には、お茶や水を飲んでのどを湿らせておくのもいいと思います。

あと、話しながらお餅を食べるのはやめた方がいいです。なぜかと言うと、声を出しているときは気道が空いているからです。

何かの拍子に、その空いている気道をお餅が塞いでしまったら大変なことになります。食べているときは、食べることに集中して、食べ終わってから話すようにしていきましょう。

また、背中が丸くなっているとあごが上がってしまいます。あごが上がっていると食べ物が気道に入りやすくなるので気を付けて下さい。

お餅が喉に詰まった時の対処法。

チョーキングサイン」と言われる、両手を首に持って行ってつかむしぐさがあります。もし、そのしぐさを見たら、のどにつまっているかどうか聞いてみて下さい。

のどに詰まったお餅を出す方法は、よく知られているものとして、「背部叩打法」と「腹部突き上げ法」の2つがあります。

「背部叩打法」とは、片手で下あごを支えて、肩甲骨の間を手の付け根の部分で、何度も繰り返し強く叩く方法です。

「腹部突き上げ法」とは、おなかを突き上げる方法です。

体を密着させて、後ろから腕をまわします。片手で握りこぶしを作って、反対の手で包むようにして、へそとみぞおちの中間を圧迫するように突き上げます。

こちらは、妊娠している人や1歳に満たない乳児には、してはいけない方法です。

ただ、お餅をのどに詰まらせただけなのですが、事態は深刻です。下手に、何か処置を施して大変なことになる場合もあります。

119番に通報すれば、消防の人からもやり方を教えてもらうことが出来ます。指示に従って、救急車の到着を待つのが一番かもしれません。

食べていた人が、突然、首をおさえるポーズをとったり、顔色が真っ青になったりした時は、気道がふさがっていることが考えられます。そういう状態を見逃さないように気を付けたいですね。

のどにお餅を詰まらせないためにすること。

 

のどに詰まらせないために気を付けることをもう一度、おさらいしておきますね。

・食べやすい大きさに小さく切ること。・ゆっくりかんで、唾液とよく混ぜること。

・のどを湿らせておくこと。

・ネバネバが少ないお餅を選ぶこと。

・食べながらおしゃべりをしないこと。

・姿勢に注意すること。

・一人で食べないこと。

ルールを守りながら楽しくお餅を食べて、よい年の始りをお過ごし下さい。